東京マラソン 2008

矯正歯科医の賀久です。

先日のブログにもあったように、2/17に行われた東京マラソンに参加しました。30代の中盤は年に3回ほどフルマラソンを走っていましたが、自分の中でランニングに対する気持ちが少しずつ薄れ、学生時代ヨット部だったことから、最近はウィンドサーフィンに気持ちが向いていてレースからは遠ざかっていました。ですので、このマラソンは3年ぶりの参加でした。抽選で当たったこともあり、子供のイベントや出張などで十分な走り込みが出来ませんでしたが、落選したランナーの分までリタイヤはせずに参加しようと考えていました。折角走るのだからそれなりの記録を残したいと考えていたものの、思ったような走り込みが出来ず、1月こそ月間200キロほどの練習を行えましたが、2月は結局レースまで20キロほどしか走り込みを行えず、完走狙いのレースになりました。

長距離のランニングで良い記録を残すためには、イーブンペースを保ちながらも、途中オーバーペースにならないことに注意が必要だとされています。先日「2008大阪国際女子マラソン」で、独走状態だったマラソン初挑戦の女子長距離のエース福士加代子(ワコール)さんが35キロ手前で、そのままずるずると後退し、転倒しながらゴールをしたのはマラソンに興味のない方々もご存じではないかと思います。

自分のベストタイムは5年程前に出した3時間29分ですが、果たして今の自分の実力のイーブンペースは何かを自問自答することが必要でした。自分の中では”練習もしていないし、4時間半のペースで完走できればいいのでは?”と言い聞かせている中で、もう1人の自分が”いくら3年ぶりとは言え、お前なら4時間ぐらい切れるよ!”と悪魔のようにささやく中、”よし!”と気合いを入れて、新宿の都庁前をキロ6分のペースでスタートしました。

歌舞伎町の入り口では早稲田大学の応援団が校歌を歌いながらランナーを出迎えていました。沿道の応援も多く、沢山の人からエネルギーを頂きながら30kmを2時間55分で通過し、このまま行けば3時間台でのゴールも可能かもしれないという、ささやかな期待感を抱きながら、浅草から銀座方向へ気持ちよく駆け抜けて行くことが出来ました。しかし、マラソンはそんなに甘くはないですね!これで前夜に打ち合わせをした通りに家族が待つ35キロ地点に行けると思っていた矢先、32キロ前後のところで右足のふくらはぎが痙攣し始まったではないですか!走って3時間も経ってから、今まで走っていたペースが今の自分にはオーバーペースということが分かり愕然としました。考えてみれば、20キロ以上の練習をしたのは去年の8月頃でスタミナ不足が明らかだったのですが、ペースダウンをして”絶対足を止めない!”という気持ちと集中力を切らさずどうにか歩くことなく4時間23分で完走しました。こんなタイムは決して人に公開するような記録でもなく恥ずかしいのですが、これが今の自分の実力なので仕方ありませんね。この屈辱を晴らすために、4月にもう一度フルマラソンに出ようかど考えています。まあ、あまり無計画に走ると、健康に良いのか悪いのかわからなくなるので、もう少しきちんと準備をして臨みたいです。